小児皮膚科

小児皮膚科|とどろきキッズクリニック|世田谷区等々力駅の小児科、アレルギー科

小児皮膚科

塗り薬を塗っている手の写真

これって大丈夫?これって何?

など些細なことでもかまいません。お子さんの皮膚でお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。

皮膚は日々変化しています。

受診の際には、気になる皮膚のお写真をスマホで撮影してお持ちいただけると診断の助けになります。

子供によくある以下の皮膚疾患に対応可能です。

乾燥肌

お子さんの肌質は年齢や季節によって変化します。

赤ちゃんは1か月健診の頃より皮脂の分泌が盛んになって数か月の間、脂性肌になったり、脂性と乾燥の混合肌になったりします。皮脂分泌がおさまった生後半年以降は今度は乾燥が進んだりするお子さんもいらっしゃいます。皮膚の乾燥は皮膚のバリア機能を低下させることもあります。

単純な乾燥だと思っていたものが、乾燥性湿疹であったり、アトピー素因を抱えていたりすることもあります。皮膚の乾燥は病気という認識は薄いのですが、バリア機能が低下してしまった皮膚を放っておくとアレルギー体質を獲得してしまうということが近年わかってきました。

ご本人の年齢や季節、状況に応じて保湿剤の処方やお家での対応をご提案いたしますので、お肌で気になることがございましたらご相談ください。

アトピー性皮膚炎

特徴

アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が低下し、さまざまな刺激に皮膚が反応して炎症が生じやすくなっています。また皮膚症状は悪くなったり改善したりをくり返し、年齢ともに強いかゆみのある湿疹に変わっていきます。

アトピー性皮膚炎の方は乾燥肌の方が多く、ただの乾燥かな?と思っていても実は湿疹だったりすることもあります。気になる点がありましたら、ぜひ皮膚の良い状態、悪い状態を撮影して持参していただくとわかりやすいです。

症状

赤くなってブツブツができたり、カサカサと乾燥して皮膚がむけたり皮膚に炎症を起こします。乳児期は頭や顔に始まり、次第に体や手足に進行します。しつこい乳児湿疹を繰り返しているお子さんは要注意になります。

幼児、学童期になると首や手足の関節に皮疹ができやすい傾向があります。適切に治療しないと掻きむしって血が出るほどの状態になっていることも多々あります。

治療

アトピー性皮膚炎の治療の目標は「症状がない、または時々症状が出ても軽くてお薬もあまり必要としない状態になり、それを維持できること」になります。

治療は①外用薬、②皮膚を守るスキンケア、③悪化因子の対策が三本柱になります。

外用薬は主にはステロイドの塗り薬になります。

発疹の状態、場所、年齢によって強さの違うステロイドを使い分けます。

また、アトピー性皮膚炎の状況によって塗り方(量や頻度)を適宜変えることで効果が変わってきます。いつどうやってどのくらい塗れば良いのか、丁寧に説明いたします。

また、中にはステロイドの使用が怖いとおっしゃる親御さんもいらっしゃいます。

近年はステロイド以外の外用薬もたくさん登場しております。

どのような際にステロイドを使うのか、ステロイド以外の外用薬で対応できるのかなど個々に考えていきますので、ステロイドに抵抗のある方は遠慮せずに伝えてください。

予防

スキンケアと悪化因子の対策が主にアトピー性皮膚炎の予防になります。

アトピー性皮膚炎では皮膚のバリア機能が低下しています。

これを正常に戻すための基本は丁寧な洗浄と保湿です。

年齢に応じた洗い方や保湿剤の使い方をご説明いたします。

乳児湿疹、乳児脂漏性湿疹

乳児湿疹は新生児から乳児期に顔を中心にできる赤い発疹で、適切なスキンケアで自然に改善します。新生児期、体重がぐいぐい増え始めると皮脂分泌が盛んになり、その皮脂が原因となります。また皮膚にいるマラセチア菌などの関与も考えられています。

脂漏性湿疹は頭皮やおでこなどの皮脂分泌が多い場所に、黄色く油っぽいかさぶた状の痂皮がウロコのようにへばりつきます。こちらもスキンケアの工夫が必要です。

入浴前にワセリンやベビーオイルをたっぷりつけて黄色い部分をふやかします。

その後、丁寧に脂を泡立てた石鹸で洗い流します。

カサブタのようなものの下には炎症があるので、場合によっては外用薬を使用します。

治療の基本は丁寧に洗うことですが、慣れない赤ちゃんのお風呂はとても大変ですので、当院で洗い方からアドバイスいたします。

おむつかぶれ

おむつかぶれは、皮膚に残った尿や便の成分によって、かぶれ(接触皮膚炎)を起こしている状態です。

よだれかぶれと同様の接触性皮膚炎です。赤ちゃんはウンチやおしっこの回数が多く頻繁におむつかぶれを起こします。

お尻を清潔にするのを基本に、ワセリンや外用薬などを塗布します。時折、カンジダ皮膚炎という皮膚にカビの感染症を起こしていることもあり、抗真菌剤も使用されます。

おむつかぶれの際のおむつ替えのコツからご説明いたします。

接触皮膚炎

お子さんが日常生活で接することが多い衣類、おむつ、尿や便、洗剤や医薬品、家庭用の化学薬品(消毒用アルコール)、日焼け止めの成分(紫外線吸収剤)、動植物、金属製の装身具、など、身の周りにあるほとんどの物質が接触皮膚炎の原因となり得ます。原因となる物質を突き止めて、その物質との接触をさけ、短期的にステロイド外用薬を使用します。かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬などを内服します。

あせも

あせもには「白いあせも」と「赤いあせも」の2種類があります。

「白いあせも」は汗が出る汗腺が詰まって汗が溜まることにより白いブツブツが出来ます。

「赤いあせも」は汗の成分である塩分やアンモニアに長時間接触することで皮膚に赤い炎症を生じます。

あせもは特に検査などなくても視診で診断可能です。

治療は汗こまめに汗を拭く、シャワーで汗を洗い流す、こまめに着替える、着せすぎて蒸れないように心掛けることが重要です。かゆみが強い場合は短期的にステロイド外用薬を使用します。

じんましん

じんましんは、皮膚の一部に蚊に刺されたような膨らみが身体のあちらこちらにできる病気です。しばらくすると跡形もなく皮疹とかゆみが消えるという特徴があります。じんましんはアレルギーが関係している場合と物理的刺激や運動、疲労・ストレス、原因がわからない(特発性)などアレルギーが関係していない場合があります。

とびひ(伝染性膿痂疹)

湿疹や虫刺され、小さな傷に接触感染して生じ、掻くことで全身に広がってしまいます。アトピー性皮膚炎のお子さんに生じやすいです。原因は皮膚に常在している黄色ブドウ球菌や溶連菌です。軽症のものは皮膚の保護で自然治癒することもありますが、掻くとどんどん飛んで広がってしまうので、抗生物質の内服を行うこともあります。爪を短く切り揃え、できるだけ触らないように保護します。

水いぼ(伝染性軟属種)

ポックスウイルスが皮膚に感染して複数のいぼになります。無症状のことが多いですが、時々痒みがあるお子さんがいます。

皮膚に湿疹があったり乾燥しているとどんどん広がってしまうので、スキンケアが大切です。免疫ができると自然に治りますが、治るまでに半年~5年程度かかりますので、最近は摘出を望む親御さんも多いです。

数が少なければ、当院で摘除可能です。(1回に10個程度。麻酔のシールを貼り専用のピンセットで摘除します。)